Google、オリジナル認証端末「Titan Security Key」をGoogleストアで発売へ
アカウントへの2段階認証ログインを推奨しているGoogleが、オリジナルのセキュリティキーを発表した。Googleストアで発売する計画だ。
米Googleは7月25日(現地時間)、クラウドサービス関連の年次イベント「Google Cloud Next ’18」で、オリジナルの認証端末「Titan Security Key」を発表した。同日からGoogle Cloudのユーザー向けに販売を開始した。将来的には個人ユーザー向けにオンラインストア「Googleストア」でも販売する計画という。
Titan Security Keyは、ファームウェアはGoogleが開発したが、FIDOのプロトコルをサポートするので、Googleだけでなく、Facebookなど他社のサービスやハードウェアで利用できる。
米CNETによると、販売価格はBluetooth版とUSB版のペアで50ドル(約5600円)、いずれか1つで20〜25ドルになるという。
Googleアカウントで使うには、Googleアカウントの「ログインとセキュリティ」の「2段階認証プロセス」をオンにし、Titan Security KeyをUSBポートに挿すかBluetoothで接続して画面の指示に従って設定する。
設定した後は、端末を本体と接続してボタンを押すだけでログインできるようになる。2段階認証では、テキストメッセージやモバイルアプリで表示された数桁のコードを手動で入力する方法が多いが、Titan Security Keyのようなセキュリティキーであれば、PCやモバイル端末と接続してボタンを押すだけでコードが入力できる。
Googleは以前、セキュリティ関連メディアのKrebs on Securityに対し、8万5000人以上の自社の従業員に認証デバイスの使用を義務付けたところ、フィッシング被害が0件になったと語っていた。
関連記事
- Facebookの二段階認証、携帯番号の登録が不要に
Facebookが、これまで携帯電話番号が必要だったログインの二段階認証で、「Google Authenticator」などのアプリが利用できるようになったため、携帯電話番号の登録が必須ではなくなった。 - アカウント乗っ取りの危険度トップはフィッシング、被害者のほとんどは事後も対策せず──Google調べ
Googleのユーザーアカウント乗っ取りに関する調査結果によると、最も危険なのはフィッシング、次がキーロガーで、週当たり平均23万件以上のクレデンシャル情報がフィッシングで盗まれていたという。 - 「iPhone X」の顔認証は指紋より安全? 「生体認証」のキホンと誤解
「iPhone X」で搭載される顔認証機能「Face ID」は、指紋認証の「Touch ID」と比べて安全なのか? 生体認証の基礎知識を学んでいきましょう。 - Google、全ユーザーに二段階認証機能を提供――アカウントのセキュリティ強化
Googleが、ユーザーアカウントのセキュリティを強化する目的で、電話で生成したユニークな認証コードを利用する二段階認証機能を無料で提供する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.