“2万2000人のMS社員×パートナー”の化学反応でクラウド時代のDXを加速 共創時代のパートナー戦略とは:Microsoft Focus(1/3 ページ)
Microsoftは2018年7月、米ラスベガスで、パートナー向けカンファレンス「Microsoft Inspire」と社員総会「Microsoft Ready」を同時開催。ナデラCEOは基調講演で、社員とパートナーの双方に向けたメッセージを発信した。パートナーとの共通ビジョン醸成で狙う新たな戦略とは?
Microsoftは、2018年7月16日から20日(米国時間)にかけて、米ラスベガスで、2つのイベントを開催した。
1つは、パートナー向けカンファレンスの「Microsoft Inspire 2018」だ。日程は7月16日から19日で、日本からは約500人のパートナー企業が参加した。
もう1つは、7月18日から20日にかけて開催されたMicrosoftの社員総会、「Microsoft Ready 2018」。日本マイクロソフトからは、Inspireへのパートナー参加者と同等の規模となる約500人の社員が参加した。
合わせて1000人規模の日本マイクロソフトの社員とパートナー企業が、ラスベガスに集結したことになる。2つのイベントは、いずれもグローバルイベントであり、全世界からパートナー企業とMicrosoft社員が集まっている。両イベントを合わせると、数万人規模のMicrosoft関係者が集まったというわけだ。
とはいえ、1つはMicrosoft社外のパートナー企業が対象のイベントであり、もう1つはMicrosoft社員を対象にした社内イベント。性質が異なる2つのイベントが、重なりあう形で開催されたのは今回が初めてだ。
さらに、米Microsoftのサティア・ナデラCEOの基調講演は、この2つのイベント共通で7月18日に、ラスベガスの巨大アリーナ「T-Mobile Arena」で開催。「Corenote(コアノート)」と銘打って行われた講演には、Microsoft社員とMicrosoftのパートナー企業が1つの会場に集まり、同社の新年度戦略や最新技術を聞く機会が設けられた。しかも、ナデラCEOは、このコアノート以外に全社員が出席する場で話すことはなく、CEOからのメッセージはこの場に集約されたのだ。
これまで、この2つのイベントは、日程が続く形で開催されていたが、週をまたいで行われたり、別の場所で行われたりするのが通例であり、重なり合うことはなかった。もちろん、ナデラCEOの基調講演も、従来はパートナー向けと社員向けにそれぞれ行われ、内容が重なる部分があるとはいえ、異なるものであった。
今回は、ナデラCEOの基調講演に代表されるように、まるで「1つのイベント」であるのように、2つのイベントが開催されたといってもいい。
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