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SpaceXで初の月周回旅行をするのはZOZOTOWNの前澤友作氏
SpaceXが2023年に計画している初の月周回旅行の乗客を発表した。ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長だ。同氏はすべての座席を買い占め、世界中のアーティストを招待するという。
米宇宙開発企業SpaceXは9月17日(現地時間)、新設計の宇宙船BFR(Big Falcon Rocket)による一般乗客を乗せた月の周回旅行の乗客を発表した。
初の乗客は、ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長。すべての座席を買い占めたという。
発表イベントでイーロン・マスクCEOがBFRについて説明した後、前澤氏を紹介。前澤氏は自己紹介し、最初のフライトの座席をすべて買い占めたと発表。
前澤氏は、買い占めた座席を世界中のアーティストに提供するという。#dearMoonプロジェクトで、6〜8人のアーティストを2023年の月旅行に招待する。画家や音楽家、映画監督、建築家、写真家などに声を掛けるという。
初の月旅行は2023年になる見込み。4〜5日間かかり、月には着陸せず、周回したら地球に戻る。
BFRの全長は118メートルで、重さは燃料満タンで100トン以上。宇宙船部分の長さは尾翼も含めて55メートル。エンジンは7機でAFTカーゴを搭載する。マスク氏によると、製造コストは「50億ドルくらいかな」。
今回は月に着陸はしないが、BFRはどんな環境(空気があってもなくても)着陸できるよう設計したとマスク氏は説明した。SpaceXは将来的にはBFRで火星に人を運び、コロニーを作る計画だ。
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