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“にわかアジャイル上司”の乱:ディルバート(574)
どこで感化されたものやら、アジャイル“的な”手法を取り入れようとするボス。その対象には大いに問題がありそうですが……。
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変化を恐れないのは企業にとって大事ですが、ここは使い方がちょっと間違っている気がしますよ、ボス。
オバマ前大統領の選挙スローガンも“Change we can believe in”でしたが、“change”がテーマの有名な格言はいろいろあります。いくつか有名な例をご紹介します。
“We must be the change we wish to see in the world”(私たち自身がまず、私たちが世界に見たい変化そのものでなければならない。 マハトマ・ガンジー)
“Everything changes but change itself”(全てのものは変化する。変化すること自体を除いては。 ジョン・F・ケネディ)
“Intelligence is the ability to adapt to change”(知性とは変化に順応する能力である。 スティーブン・ホーキング)
それぞれ含蓄ある言葉です。
変化に素早く順応する、つまり「臨機応変」を意味する表現に“play it by ear”や“take it as it comes”などがあります。“I don't know what to expect. Let’s play it by ear”(どうなるか分からないから、臨機応変にやろう)と使います。ボスを相手にする場合、まさにこの能力が必要かも?
[翻訳・解説:Yvonne Chang]
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