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無料Wi-Fi利用者の7割以上がリスクを把握するも、6割がVPNを「知らない」 安全対策に課題――カスペルスキー調査
カスペルスキーの調査によると、無料Wi-Fiの利用経験がある人の7割以上が、その利用には通信傍受などのリスクがつきまとうことを把握しているものの、対策に有効なVPNについては、約6割が「知らない」と回答。通信保護対策に関する認知は進んでいないことが明らかになった。
カスペルスキーは2019年1月22日、無料Wi-Fi(公衆無線LAN)利用時の通信セキュリティに関する意識調査の結果を発表した。
それによると、回答者全体の63.1%は無料Wi-Fiの利用経験があり、75.2%は無料Wi-Fi利用時に通信を盗み見られるリスクがあることを認識していた。その一方で、無料Wi-Fiの利用経験があると回答した人のうち、「VPN(仮想プライベートネットワーク)」を「知らない」と答えた人は59.9%と、半数以上に上ることが分かり、リスク対策となる通信保護への認知は低い現状が明らかになった。
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