Samsung、AI搭載のメッシュWi-Fiルータ「SmartThings Wifi」発売
Samsungが家庭向けメッシュWi-Fiシステム「SmartThings Wifi」を米国で発売した。販売価格は「Google Wifi」より安い119.99ドル。PlumeのAI機能を搭載し、家庭内ネットワークを自動調整する。
韓国Samsung Electronicsは8月13日(米国時間)、家庭向けメッシュWi-Fiシステム「SmartThings Wifi」を発表した。米国で同日発売した。価格はルータ1つが119.99ドル(約1万3300円)。
メッシュWi-Fiは、複数台の連携機能を持つ無線LANルータを組み合わせることで、家庭内にWi-Fiネットワーク網(メッシュ)を構築するシステム。米Googleは2016年から「Google Wifi」を販売している。
Samsungのシステムの特徴は、米Plume DesignのAIベースのメッシュWi-Fi最適化機能を統合した点。例えば夫がリビングで動画をストリーミング中に妻が書斎で大容量ファイルのダウンロードを始めても、AIがそれぞれに遅延などの影響が出ないようパフォーマンスを調整する。
ルータのスペックは、プロセッサは米Qualcomm製、412MBのメモリと8GBのフラッシュメモリを搭載し、Wi-Fiは802.11 a/b/g/n/ac Wave2。Bluetooth
4.1、Zigbee、Z-Waveをサポートする。サイズは約12×12×3センチ、重さは約209グラム。
設定はAndroid OS 5.0以上あるいはiOS 10以上の端末のアプリで行う。
1台のルータで約139平方メートル、3台で約418平方メートルのWi-Fiメッシュを構成できる。ルータ3個パックは279.99ドルだ。
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