Amazon Echo、SamsungのIoTハブをサポート 音声でのスマートホーム製品制御が可能に
Amazon.comのWi-Fi対応スピーカー「Amazon Echo」がSamsung傘下のSmartThingsのスマートホーム製品ハブをサポートする。これにより、SamsungやPhilipsなどのスマートホーム製品を音声で制御できるようになる。
韓国Samsung Electronics傘下のIoT関連企業SmartThingsは8月21日(現地時間)、同社のスマートホーム製品を米Amazon.comの「Amazon Echo」に対応させたと発表した。200以上のスマートホーム製品をAmazon Echo経由で音声制御できるようになる。
Amazon Echoは、Amazonが昨年11月に米国で発売した音声制御可能なWi-Fiスピーカー。スピーカーとしての機能の他、米AppleのSiriや米GoogleのGoogle Nowのようなパーソナルアシスタント機能も備え、「Alexa」と呼び掛けてから質問すると、例えば気象情報などを音声で答える。価格は179.99ドル(約2万円)。
SmartThingsはカリフォルニア州パロアルトに拠点を置く非公開企業。2014年7月にSamsungに買収された。同社の「SmartThings Hub」は、スマートホーム向け無線プロトコル規格「ZigBee」および「Z-Wave」をサポートし、IP接続端末とも互換で、200以上のスマートホーム製品を一元管理できる。Android、iOS、Windows Phone向けに公開されているモバイルアプリで制御する。
このSmartThings HubをAmazon Echoと接続することで、Hubでの制御を音声命令で行えるようになる。現在予約受付中の新しいSmartThings Hubの価格は99ドル。
Hubの対応製品一覧によると、Samsungのオーディオ製品や電球の他、Philips、Belkin、Dropcam、GE、Sonosのスマートホーム製品などに対応している。例えば、「Alexa、キッチンの照明をつけて」とAmazon Echoに向かって命ずると、リモートでキッチンの照明を点灯できる。
関連記事
- Amazon、音声制御のWi-Fiスピーカー「Echo」を199ドルで発売へ
Amazonが、SiriやGoogle Nowのようなアシスタント機能を備えるWi-Fi/Bluetoothスピーカーを発表した。米国のプライム会員なら99ドルで予約できる。 - Google、IoT対応のオリジナルWi-Fiルータ「OnHub」を200ドルで発売へ
Googleが、自社のIoTプロジェクト「Project Brillo」に対応する高性能Wi-Fiルータ「OnHub」を北米で199.99ドルで発売する。iOSおよびAndroidアプリ「Google On」で設定・制御できる。 - モノとWebをつなぐ開発支援プラットフォーム「myThings」、ヤフーが公開
IoT製品やサービスの開発に利用できるAPIを集約したプラットフォーム「myThings」をヤフーが公開。一般ユーザーが各種サービスを組み合わせて使えるスマホアプリもリリース。 - AppleのHomeKitサポート製品「Caseta Wireless」、Apple Storeで発売
Appleが昨年のWWDCで発表したSiriで家電を制御する「HomeKit」をサポートするスマートホーム製品「Caseta Wireless」が米国のApple Storeで発売された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.