医療情報を使ったサービス創出を支援するPHR管理基盤「Healthcare Personal service Platform」 富士通から
富士通は、個人の健康医療情報などのPHRデータを集約・管理する健康医療情報管理基盤「Healthcare Personal service Platform」の提供を開始。PHRを基にしたサービス創出を目指す企業や地方公共団体向けに、堅牢性の高いデータ保管や、効率的なデータ活用を実現する機能をPaaSで提供する。
富士通は2019年2月13日、個人の健康医療情報などのPHR(Personal Health Record)情報を安全に蓄積、活用するための健康医療情報管理基盤「FUJITSU ヘルスケアソリューション Healthcare Personal service Platform」の提供を開始した。
PHRは、個人の健康、医療、介護に関するデータを、本人の意志に基づいて、一元的に集約・管理し、医療機関に提供するなどして活用する仕組み。
Healthcare Personal service Platformは、個人の健康医療情報を基にした個人向けサービスの統合管理基盤となる。機微な個人情報である健康医療情報(PHRデータ)を活用した新たなサービス提供を目指す企業や地方公共団体向けに、堅牢(けんろう)性の高いデータ保管や効率的なデータ活用を実現する機能をPaaS(Platform as a Service)として提供する。
個人のデータを活用する際には、本人の同意に基づいたデータアクセスコントロールが必要になる。そのため、Healthcare Personal service Platformでは、本人の同意を取得した上でサービスを利用できる機能を標準で提供する。
また、本人だけではなく、家族などの第三者を含めたユーザー管理機能を提供し、登録されたユーザー間でのデータアクセスコントロールを実現。親子、医師と患者など、ユーザー間や家族との関係を明らかにした上でのデータアクセスコントロールにより、個人が許可した相手に対してのみ情報へのアクセスを可能にしている。
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