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2018年度のRPA市場は前年度比134.8%増の418億円へ 業績に直結する成果にユーザー投資が拡大――矢野経済研究所調べ
矢野経済研究所によると、2018年度の国内RPA市場規模(事業者売上高ベース)は、2017年度比134.8%増の418億円と予測。上半期の“RPAブーム”は下半期に収束、組織運営や業績向上に直結する成果などが重視され、本格的な普及が進むことでユーザー投資が拡大し、市場が伸長する見通しだという。
矢野経済研究所は2019年2月14日、2018年度の国内RPA(ロボティクスプロセスオートメーション)市場の調査結果を発表した。
調査は、2018年10月〜12月にRPA製品/ソリューション提供事業者とRPA関連団体を対象に行い、国内RPA市場について、カテゴリー別の製品・サービス動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。
これによると、2018年度の国内RPA市場規模(事業者売上高ベース)は、前年度比134.8%増の418億円と予測する。ユーザー投資が本格化し、市場は大きく伸長、業種・職種に特化したソリューションの他、AI/OCR/BPM(ビジネスプロセスマネジメント)などの周辺技術との連携が進む見通しだ。
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