Dropbox、Googleの「G Suite」文書の編集・共有機能のβテスト開始
Dropboxが、昨年3月に発表していたGoogleの「Google Docs」「Google Sheets」「Google Slides」ファイルをDropbox内で開いて編集・保存・共有する機能のβテストを開始した。英語版のDropbox Businessユーザーが対象だ。
米Dropboxは4月9日(現地時間)、米Googleの「G Suite」の「Google Docs」「Google Sheets」「Google Slides」ファイル(以下、G Suiteファイル)をDropbox内で編集・共有できる機能のβテストを開始したと発表した。参加できるのは英語版の「Dropbox Business」ユーザーのみだが、「さらなる発表をお楽しみに」とあるので、対象が拡大される可能性はあるようだ。
Dropboxは昨年3月に、この機能を年内に実現すると予告していたが、ようやくテスト段階になったということだ。Dropboxでは、Microsoft Officeの文書はすでに編集できる。
利用するには、GoogleアカウントとDropboxのアカウントをリンクさせる必要がある。これで、G SuiteファイルをDropboxのWebアプリ、WindowsやmacOSアプリ、モバイルアプリで新規作成したり、既にDropboxに保存してあるG Suiteファイルを開いて編集し、G Suiteファイルの書式のまま保存したりできる。
共有しているG Suiteファイルに誰かがコメントをつければ、Dropboxにプッシュ通知が届き、やはりDropboxからファイルを開いてコメントを確認できる。
また、G Suiteファイルもファイル内のキーワード検索(日本語ではまだ使えない)の対象になる。Microsoft Office文書もキーワード検索が可能なので、書式横断のテキスト検索ができるのは便利そうだ。
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