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“衛星×ドローン×AI”で水稲の育成診断と病害虫予測――NTT、JAふくしま未来らが実証実験
NTTグループ、ふくしま未来農業協同組合らは、準天頂衛星「みちびき」の測位情報を利用するドローンと画像解析AIを活用し、水稲の育成状況診断や病害虫の早期発見・予防を実現する「スマート農業」の実証実験を開始。収量量の最大30%増と品種向上を目指す。
NTTグループ、ふくしま未来農業協同組合(JAふくしま未来)、エンルート、日本農薬は2019年4月18日、準天頂衛星「みちびき」に対応したドローンとNTTグループのAI技術を活用した「スマート営農ソリューション」の実証実験を、福島県南相馬市で開始すると発表した。水稲の育成状況診断や病害虫の早期発見・予防に取り組み、収量量の最大30%増と品種向上を目指す。
エンルートが開発したみちびき対応ドローンは、一般的なGPSの測位精度を上回る水平誤差1メートル程度の高精度測位が可能なみちびきの「サブメータ級測位」を活用し、位置情報の精度向上を図っている。今回の実証実験では、みちびき対応ドローンを農地の撮影や、肥料・農薬の散布などに用いる。サブメータ級測位は、電波の反射や回折で生じるマルチパスなどの測位誤差が生じにくいため、日本の耕地面積の約4割を占める中山間地域の農場にも対応可能だという。
実証実験は、2019年4月から2021年3月を予定。福島県南相馬市原町区鶴谷地区で、福島第一原発事故に伴う避難指示の解除後、初めての稲作を2018年に再開したアグリ鶴谷(つるがい)の農場で、福島県の水稲オリジナル品種「天のつぶ」を対象に実施する。
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