ニュース
ハイブリッドクラウドの需要は続くも、オンプレミスも再評価 今後は“クラウド&オンプレ&ハイブリッド”を視野に――IDC調べ
ハイブリッドクラウドは、コストや運用管理の最適化、セキュリティ強化に加え、ITリソースを迅速に確保できる点が重視されていると判明。一方、オンプレミスの再評価も進んでいた。今後は、クラウド/オンプレミス/ハイブリッドクラウドの活用を念頭にデジタルトランスフォーメーション(DX)対応を進めるべきだという。
IDC Japanは2019年4月24日、「国内のハイブリッドクラウドインフラストラクチャの利用動向」に関する調査結果を発表した。
同調査は、国内の企業・組織におけるITインフラ導入の意思決定やITインフラ導入のプロセスに関与する立場の人を対象に、2019年2月に実施し、349人から有効回答を得た。なお、同調査では、「ハイブリッドクラウド」を「複数のクラウドサービスやプライベートクラウドなどを連携し、統合的に運用管理すること」と定義している。
コストや運用管理の最適化、セキュリティ、ITリソースの迅速な確保が利点
ハイブリッドクラウドの構築で重視する項目については、「ITインフラコストの最適化」「セキュリティの強化」「運用管理コストの最適化」「統合的な運用管理の実現」が上位に挙がり、セキュリティの強化に加えて、運用管理も含めたITインフラコストの最適化が重視されていることが分かった。
関連記事
- Microsoftはなぜ「Azure Stack HCI」を市場投入したのか
Microsoftがハイブリッドクラウド需要の拡大に向けて、「Azure Stack HCI」を市場投入した。なぜ、Azure StackにHCI版を追加したのか。そこにはIT市場の最前線の動きが見て取れる。 - 転送が遅い、保守が煩雑、コストがかかる――クラウド移行の課題、ハイブリッドクラウドなら解決できるのか
オンプレミスとクラウドの両環境を利用するハイブリッドクラウドに対する企業ニーズが高まる中、Microsoftが「真のハイブリッドクラウドを実現できるのは当社だけだ」と説く。果たして、どういうことか。 - 注目すべき8つのハイブリッドクラウドオブジェクトストレージサプライヤー
どのような企業がハイブリッドクラウド対応のオブジェクトストレージを使うべきなのか。そうした企業が製品を選定する際に注目すべき8つのサプライヤーを紹介する。 - コレ1枚で分かる「ハイブリッドクラウドとマルチクラウド」
今回は、「ハイブリッドクラウド」と「マルチクラウド」の活用イメージを図解して解説。あわせて「ハイブリッドクラウド」におけるPaaS/IaaS環境構築の戦略についても解説します。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.