Adobe SystemsがAcrobatやFlash Playerなど複数製品のセキュリティアップデートを公開
Adobe AcrobatおよびAcrobat Reader、Flash Playerのセキュリティアップデートでは、多数の深刻な脆弱性が修正された。いずれも優先度は「2」と位置付けている。
Adobe Systemsは2019年5月14日、「Adobe Acrobat」(以下、Acrobat)および「Adobe Acrobat Reader」(以下、Reader)、「Adobe Flash Player」(以下、Flash Player)のセキュリティアップデートを公開し、多数の深刻な脆弱(ぜいじゃく)性を修正した。いずれも優先度は「2」と位置付けている。
Adobe Systemsのセキュリティ情報によると、AcrobatおよびReaderは「Windows」と「macOS」向けのアップデートを公開した。任意のコード実行に使われる恐れのある重大な脆弱性や、情報流出の脆弱性が、多数修正されている。
脆弱性を修正した最新版は、Windows、macOS向けとも、Acrobat DC、Acrobat Reader DCのContinuousトラックが「2019.012.20034」、Acrobat 2017、Acrobat Reader DC 2017のClassic 2017トラックが「2017.011.30142」、Acrobat DC/Acrobat Reader DCのClassic 2015トラックが「2015.006.30497」となる。なお、Continuousトラックは常に最新状態を保つために自動的にアップデートをするトラック(同社のソフトウェア配布方法の名称)で、Classicトラックは、四半期ごとに修正プログラムを提供する旧バージョンのアップデート方式を指す。
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