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輸入ワインの検品を画像処理技術で効率化 熟練検査員の検品水準を維持――アサヒビールとNEC、自動検査機を共同開発

アサヒビールはNECと共同で、画像処理技術を活用した「輸入ワイン中味自動検査機」を開発。熟練検査員が目視で行っている輸入ワインの検品水準を維持しつつ、自動検査機を導入することで、販売数量の増加が見込まれる輸入ワインの効率的な品質管理体制を確立する。

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 アサヒビールは2019年5月17日、画像処理技術を活用した「輸入ワイン中味自動検査機」をNECと共同開発したと発表した。検査作業員が目視で行う輸入ワインの検品作業の品質水準を維持しながら、自動検査機を導入することで、品質管理の効率化を目指す。

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「輸入ワイン中味自動検査機」

 輸入ワイン中味自動検査機は、赤外光照明とカメラ、画像処理技術を活用し、ワインに異物が混入していないかどうかを確認する検査装置。作業員が検査機にワイン瓶をセットして検査をスタートすると、約10秒間、ワイン瓶が傾斜・旋回する。その際、液体に発生する緩やかな渦流により、ラベルの陰に隠れた異物までを高精度に検出できる。現在、アサヒビールとNECプラットフォームズが同機の特許を共同出願している。

 あらかじめ各種の瓶形状に応じた最適な傾斜・旋回パターンや、赤ワインや白ワインといった液色に応じた最適な光量、撮像タイミングなどの設定を登録しておくことで、その後は作業員が検査したい品種を選択するだけで検査を自動的に開始できるという。

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