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富岡市、市民サービスの向上に向け、RPAで定型業務を効率化――NTT東日本と共同で実証実験を開始
富岡市は、NTT東日本群馬支店の協力の下、RPAで定型業務などを自動化する実証実験を開始。定型作業の負荷軽減、効率化により、職員の時間を従来以上に市民の相談や窓口業務などに振り向け、市民サービスの向上に寄与できるかを焦点に検証を行う。
群馬県富岡市とNTT東日本群馬支店は2019年5月28日、富岡市の業務にRPA(Robotic Process Automation)を導入し、定型業務などを自動化する実証実験を実施すると発表した。
市の業務では、市民向けの窓口業務における書類処理や、複数にまたがるシステム間のデータの転記・再入力などで、市職員の手作業が数多く発生している。これまでも業務のシステム化で省力化を推進してきたが、一方で職員による手作業の工程が避けられない面もあったという。
実証実験では定型反復業務など、RPAに適した業務を抽出後、NTTアドバンステクノロジのRPAツール「WinActor」を導入して当該業務に適用し、業務処理を自動化。RPAの本格導入に向けた効果検証を行う。実証実験の期間は、2019年5月27日から10月31日までの予定。
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