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佐川急便、配送伝票の入力をAIシステムで自動化 かすれた数字なども高精度に読み取り
佐川急便は、繁忙期には1日に100万枚に上る配送伝票の入力作業をAIで自動化した。SGシステム、フューチャーアーキテクトが深層学習を活用した文字認識などのAI技術をベースに開発したシステムを用いる。丸囲みの数字や修正された文字なども高精度に読み取るという。
佐川急便、SGシステム、フューチャーアーキテクトは2019年8月2日、佐川急便の配送伝票入力業務を自動化するAIシステムを2019年7月に本稼働させたと発表した。
同システムは、深層学習を活用した文字認識などのAI技術をベースに、配送伝票の情報を自動で読み取り、既存システムへのデータ連携までを自動化する。同社の配送伝票情報入力を受託しているSGシステムとフューチャーアーキテクトが、2016年から実証を重ねながら独自開発を進めてきた。
繁忙期には1日100万件の伝票情報を手入力していた
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