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IoTでイノシシを捕獲 福島県国見町とKDDI、共同実証へ
福島県国見町とKDDIは、農作物の鳥獣被害対策の一環として、センサーや監視カメラを活用したイノシシの自動捕獲システムの実証実験を開始。わなに侵入したイノシシを遠隔操作で捕獲する他、システムに捕獲をまかせる自動捕獲も可能。捕獲の効率化が見込めるという。
福島県国見町とKDDIは2019年9月4日、野生のイノシシによる農作物被害の低減に向け、IoTを活用したイノシシの自動捕獲の実証実験を開始した。
実証実験では、大型の囲いわなと、IoTセンサーとカメラを搭載した制御装置で構成される自動捕獲システムを、国見町内谷(うちや)地区に設置。囲いわなは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器からリアルタイム映像で遠隔監視できる仕組みだ。
映像で確認、リアルタイムでわなを遠隔操作
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