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エンタープライズストレージ市場、更新案件ベースの成長は鈍化? 今後は高速ストレージの需要に期待か――IDC調べ
IDC Japanによると、2019年第2四半期の国内外付型エンタープライズストレージ市場は、前年同期比21.9%増の成長となった。ただし、市場成長の主な要因となった官公庁向けの更新案件は今後減少する見込みで、国内ベンダーにとっては、最新技術を見越した需要開拓が求められるという。
IDC Japanは2019年9月20日、2019年第2四半期(4〜6月)の国内外付型エンタープライズストレージシステムの支出額実績を発表した。2019年第2四半期の支出額は471億6300万円で、前年同期比21.9%増となった。
※外付型エンタープライズストレージシステム市場規模の算出には、ベンダー売上額(Vendor Revenue)にマージンを加算した支出額(Value)を使用している。
オープンシステム向けは需要増、メインフレーム向けは低迷。今後の注目は……
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