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不正利用されて感じた、クレジットカードの安心感:半径300メートルのIT(2/2 ページ)
決済手法の多様化が進んでいます。現金取引かキャッシュレスか、キャッシュレスならどのサービスを使うか……ポイント還元率やキャンペーンも魅力的ですが、「どうしても発生する被害」としての、不正利用への体制も考えてみませんか?
被害を最小化するのは、事前の準備とスピーディーな対応
クレジットカード番号の漏えいが発生すると、そこから自動引き落としされている全てのサービスで、新しいカード番号を登録しなおす作業が必要になります。これは本当に面倒な作業ですよね。カード情報漏えいを教えてくれたヘルプデスクに文句の一つも言いたくなる気持ちは分かりますが、カード会社も被害者です。本当に悪いのはその裏にいる犯罪者なのですから、ぐっとこらえて、私たちができることを淡々とやりましょう。
幸いなことに、私の場合はサブのカードに自動引き落としの登録を集中させていたため、ほとんど影響はありませんでした。また、クレジットカードに関する情報をパスワード管理ソフトに登録し、そこに自動引き落とし設定のリストをメモしておいたため、どれを修正すればいいかも簡単に分かります。カード情報漏えいが当たり前になってしまった現代こそ、事前の準備が重要です。
クレジットカードのようなキャッシュレス決済は、使い方によっては非常に便利です。最近では、電子マネーの普及と増税対策による政府の後押しもあり「キャッシュレスじゃないと損」という風潮さえ感じます。その代わり、しっかりと明細に目を通し、不正利用時には淡々と対応しましょう。
今回は、ちょっとした手間はあったものの、現金が盗まれるよりずっと被害は軽微でした。これも「ITが生活を便利にしてくれた」側面の1つかもしれません。
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