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国内企業のIoT利用率は6.7% 新たなビジネス価値創出に向けた「DX用途」は利用企業の23.0%――IDC調査
IDC Japanによると、国内企業のIoT利用率は、2019年8〜9月の調査で6.7%となり、製造/資源セクターを中心に、継続的に増加していることが分かった。業務プロセスの合理化やコスト削減を目的とした「社内用途」や、新たなビジネス価値創出に役立てる「DX用途」での利用が進む傾向がみられた。
IDC Japanは2019年11月12日、国内IoT(Internet of Things)市場の企業ユーザー動向調査結果を発表した。
この調査レポートは、企業のIoT利用動向、課題や今後の展望を明らかにする目的で、2019年8〜9月に従業員規模100人以上の国内企業を対象に実施した「IoT利用企業動向調査」と「IoT担当者深堀り調査」という2つの定量調査(Webアンケート)の結果を分析したもの。
IoT利用率は6.7%で継続的に増加、「社内用途」や「DX用途」が中心
「IoT利用企業動向調査」は、企業のIoT利用率や具体的なユースケースなど、市場の概況を把握することを目的としている。
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