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「マネジャーよりもロボットを信頼する」人は76%――日本の職場におけるAI、日本オラクルが調査
日本オラクルの調査によると、日本の職場におけるAI利用率は世界最下位の29%だった。一方、「マネジャーよりもロボットを信頼する」との回答は76%で、世界平均の64%を上回った。AI時代に求められるマネジャーの存在価値とは?
日本オラクルは2019年11月13日、日本の「職場におけるAI(人工知能)」に関する調査結果を発表した。日本では、職場でのAI利用率は29%と世界で最も低いものの、AIへの期待は高く、「マネジャーよりもロボットを信頼する」と回答した人は76%だった。
「職場におけるAI(人工知能)」調査は、Oracleと調査会社のFuture Workplaceが共同で実施した年次調査。世界10カ国・地域(米国、英国、フランス、中国、インド、オーストラリア/ニュージーランド、シンガポール、UAE、ブラジル、日本)の企業・団体の従業員、マネジャー、人事部門のリーダーを対象に、2019年7月2日から8月9日に実施し、合計8370人から回答を得た。そのうち415人が日本の回答者だった。
調査結果から、職場でのAI利用率、AIが適用されている業務、AI時代におけるマネジャーとの関係、AIに対する期待などの面で、日本と世界の違いが明らかになった。
「人間のマネジャーよりロボットを信頼する」と感じる人はインド、中国などに続き平均以上。とくに女性の回答が顕著。
日本オラクルでは、世界的には、職場でAIの利用が増加していることや、多くの人々がAIを好意的に受けとめていることが判明したとしている。
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