ニュース
AIが119番通報の緊急度を判定 通信指令員の救急対応判断を支援――京都橘大学と日立が共同開発に着手
京都橘大学と日立製作所は、119番通報を受信する通信指令員向けの支援システムとして、AIを活用して聴取内容を基に傷病者の緊急度や傷病名などの判定を支援する「緊急度判定支援システム」の共同開発に取り組む。
京都橘大学と日立製作所(以下、日立)は2019年12月24日、AI(人工知能)を活用した119番通報に対する「緊急度判定支援システム」の共同研究を開始すると発表した。通報時の聴取内容から傷病者の緊急度と傷病名を推測し、119番通報を受信する通信指令員の判断を支援するシステムの構築を目指す。
119番通報内容から緊急度を判定する仕組みとは
関連記事
- 生体認証で救急医療の「本人確認」と「医療行為への同意」を迅速化――北原病院グループとNEC、実証実験を開始
NECと北原病院グループなどは、NECの生体認証を活用した本人確認と、本人情報にひも付けした医療に関する希望に基づく治療の実証実験を開始。意識がない状態で緊急搬送された患者でも、顔認証や指静脈・指紋認証で本人を確認し、事前同意を踏まえた医療が可能になるという。 - NTTデータ、次世代医療基盤法の認定事業を開始 電子カルテなどの医療情報を匿名加工して提供へ
NTTデータは、ライフデータイニシアティブと連携し、電子カルテを含む詳細な医療情報を収集・匿名加工して、研究機関などに提供する認定事業「匿名加工医療情報作成事業」を2020年1月6日に開始する。両社は、事業開始に当たり、次世代医療基盤法に基づく初の事象者認定を取得した。 - インフルエンザを診断するAI、ディープラーニングで実現へ 医療機器ベンチャー「アイリス」の挑戦
タイミングの制限があり、精度もそこまで高くはないインフルエンザの初期診断。これをディープラーニングで支援できないか、と挑むベンチャー企業がある。 - “AIチャットbot”が県民の救急医療相談に対応――埼玉県、NEC開発の「AI救急相談自動応答システム」を2019年7月に開始
埼玉県がAI活用のチャットbotによる「AI救急相談自動応答システム」を2019年7月に本格稼働させる。NECが開発に着手した。文章表現が違っても文意を的確に捉えられるNECのAI技術を活用。急な病気やケガの際の対処方法や医療機関などについて、スマホなどからチャット形式で相談できるようになる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.