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生体認証で救急医療の「本人確認」と「医療行為への同意」を迅速化――北原病院グループとNEC、実証実験を開始
NECと北原病院グループなどは、NECの生体認証を活用した本人確認と、本人情報にひも付けした医療に関する希望に基づく治療の実証実験を開始。意識がない状態で緊急搬送された患者でも、顔認証や指静脈・指紋認証で本人を確認し、事前同意を踏まえた医療が可能になるという。
NECと東京都八王子市を拠点とする北原病院グループ(医療法人社団KNI)、Kitahara Medical Strategies International(KMSI)は2019年7月9日、生体認証を用いた本人確認と本人意思に基づく救急医療サービスの実証実験を開始したと発表した。
KNIでは、健康状態から想定される医療行為や緊急処置といった医療に関する希望をあらかじめ取得して、必要時に医療機関などに提供して活用するシステムとして「デジタルリビングウィル」を開発し、KMSIが運営する会員制医療・生活サポートサービス「北原トータルライフサポート倶楽部」の会員向けに展開している。これにより、実際に病気になったときや救急搬送された場合などに、本人意思に基づく速やかな医療の実施と、医療現場における迅速かつ適切な医療提供や医療従事者の負担軽減が期待できるという。
顔認証や指静脈・指紋認証を活用――その目的は?
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