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ガートナーが提言、パンデミックに対応するリスク管理体制を築くための10項目
新型コロナウイルス感染症の世界的拡大で企業のBCP(事業継続計画)対策が問われる局面にある今、危機に対応する強力なリスク管理体制を構築するための10のチェックポイントとは?
ガートナーは2020年3月11日、パンデミック対策のための10のチェックポイントを発表した。
BCP(事業継続計画)を立てている企業は多いものの、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な拡大という危機に直面した今、パンデミック対策として十分なリスク管理ができるかどうかを問うと、未解決な問題が露呈する組織も少なくないという。
ガートナーによると、パンデミック対策の実行に向け、危機に対応する強力なリスク管理体制を構築するには、以下の10項目をチェックすべきだという。
1. パンデミック対策フレームワークを確立する
パンデミック対策用フレームワークを確立するには、全ての重要なビジネス機能を代表するチームを形成し、経営幹部に直接報告できるようにする。
このチームがまず行うべきは、ビジネス活動の相対的な重要性を評価し、対応または回復のために優先順位で整理することだ。
例えば、ネットワークサーバやVPN(仮想プライベートネットワーク)サーバなどの重要なITインフラストラクチャは、対策の最上位層を占め、トレーニングや予算などの延期可能な活動は、下位層を占めるといった場合がある。
2. 状況を監視し、重大度の変化を判断する
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