在宅勤務でインターネット回線を新たに契約する人も 一番人気は「すぐに使える」モバイルルーター――MMD研究所調査(2/2 ページ)
MMD研究所の調査によると、新型コロナウイルスの影響で4月以降に在宅勤務となった人は約78%に及び、そのうち在宅勤務のために新たにインターネット回線を契約したのは、多い順に、ホームルーター(15.0%)、モバイルルーター(14.3%)、光回線(7.3%)だった。
オンライン会議ツール、利用最多は「Zoom」
自宅のインターネット回線で光回線、ホームルーター、モバイルルーターを利用している在宅勤務者の各500人に、在宅勤務で「利用しているビジネスツール」と「利用が増えたビジネスツール」を聞いたところ(複数回答)、ともに「ビデオ通話/Web通話」を挙げた人が最も多く、利用しているツールでは56.5%、利用が増えたツールでは48.6%だった。
続いて、ビデオ通話/Web通話を利用している847人に、使用しているビデオ通話/オンライン会議サービスを聞いたところ(複数回答)、「Zoom」が48.9%で最も多く、次いで「Skype」が31.8%、「Microsoft Teams」が25.3%と続いた。
オンライン会議の時間、半数が「1時間未満」
在宅勤務でビデオ通話/Web通話を利用している847人に、1日の勤務時間内でビデオ通話/オンライン会議を使用する平均時間を聞いたところ、「1時間未満」が49.9%で最も多く、次いで「1時間〜2時間未満」が27.5%だった。
続いて、ビデオ通話/オンライン会議で良かった点や満足点を聞いたところ(複数回答)「打ち合わせや訪問のための移動の必要がない」が51.0%で最も多く、次いで「場所を選ばない」が47.9%、「会議室を確保する手間がない」が37.8%と、移動や場所ななど、オンラインの便益が多い結果となった。
ビデオ通話/オンライン会議を行う際に通信回線で困ったことや不満点を聞いたところ(複数回答)、「音声が聞こえなかったり、途切れてしまうことがある」が50.5%で最も多く、次いで「映像が固まったり、タイムラグが発生することがある」が43.0%、「音声がハウリングすることがある」が29.4%となり、音声や映像のトラブルが上位に挙がった。
在宅か出勤か、緊急事態宣言解除後の働き方とは?
自宅のインターネット回線で光回線、ホームルーター、モバイルルーターを利用している在宅勤務者の各500人に、「緊急事態宣言が解除された後の働き方」について聞いたところ、「在宅勤務のみが良い」が16.8%、「在宅勤務と出勤、どちらも並行して行いたい」が64.1%、「在宅勤務は行わず、会社に出勤したい」が19.1%となり、「在宅と出勤の並行した働き方」を求める傾向が最も多いことが分かった。
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