ニュース
為替振込業務の8割を自動化する信用金庫向けBPOサービス、NECとしんきん情報サービスが2021年1月から提供
NECとしんきん情報サービスは、為替振込業務を自動化する機能を備えた、信用金庫向けのBPOサービスの提供を開始する。バックオフィス業務で大きなウエイトを占める為替OCR帳票の作成、確認、発行を自動実行する仕組みを活用することで、従来人手で行っていた処理の約8割を削減する。
NECは2020年7月3日、しんきん情報サービス(SIS)と協業し、「為替振込業務の自動化」機能を備えた「信用金庫向けのBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービス」を提供すると発表した。
信金向けBPOサービスの核となる自動化機能とは?
金融業界では、デジタル化によるバックオフィス業務の改革推進が喫緊の課題であり、中でも振り込みを中心とした「為替業務」に伴う処理は、「為替OCR帳票」の情報を人手で補正、確認しているため、効率化が急務になっているという。
こうした課題への対応として、今回両社は、振込処理に伴う為替OCR帳票の発信業務を自動化する機能を備えた信用金庫向けBPOサービスの提供を開始する。
関連記事
- 日本年金機構、財産調査務の電子化による業務効率化の検証を開始 預貯金照会の電子化サービス「pipitLINQ」を活用
日本年金機構は、財産(預貯金状況)調査業務にNTTデータの「pipitLINQ」を導入し、預貯金などの照会業務を電子化する実務検証を実施する。財産調査業務に関わる一連の流れを電子データで行い、作業時間の削減効果、口座の特定結果、照会結果などを検証する。 - 北日本銀行が「ABIC ASSET CLOUD」を採用 電子サイン化を促進
北日本銀行は、NTTデータエービックの預かり資産業務クラウドサービス「ABIC ASSET CLOUD」を採用した。同サービスは、預かり資産業務に電子サインを導入し、行員の事務負荷を軽減する。 - DX急ぐ金融機関のニーズに密着? 日本IBMが支援策を次々と強化
DXを急ぐメガバンクや地銀向けに、日本IBMが次々と支援策やソリューションを発表している。店舗型のサービス業態を中心にしてきた金融機関にとって、アフターコロナを見据えたデジタルシフトは急務だ。買収したRed Hatのコンテナ技術やAI「IBM Watson」を活用し、金融機関のニーズに応えようとするIBMの施策とは。 - NEC、小型メインフレームの新機種を発表 同機種を組み込んだPaaSも提供
NECは、汎用小型メインフレームの新機種「i-PX7300RX」を発表した。同機種を組み込んだPaaS「ACOS-2プラットフォームサービス」や、既存のメインフレームとクラウド環境を連携する製品の提供を開始する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.