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現状は「トゥーマッチ」? オートバックスが描く新事業プラットフォームの衝撃
オートバックスセブンは、IBM主催の「IBM think summit Japan 2020」で、中古車売買市場におけるC2Cプラットフォームの提供を発表した。同社が見据えるエコシステムの未来とは。
オートバックスセブンは、カー用品専門店の「オートバックス」を運営する企業だ。同社は2019年10月に、C2Cの中古車売買市場への参入を表明していたが、日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)主催の「IBM think summit Japan 2020」で、中古車市場におけるC2Cプラットフォームの提供を発表した。同社が考える現状の中古車市場の課題と、それを解決するC2Cプラットフォームの青写真とは何なのだろうか。
オートバックスセブンは近日中に、中古車売買のC2Cプラットフォーム「車のえん」を立ち上げる。同社によると、“車のえん”は、中古車の売り手と買い手をつなぎ、中古車の査定や売買される中古車の陸送、売買における契約手続きの代行といったサービスを提供するという。
八塚昌明氏(オートバックスセブンICTプラットフォーム推進部 部長)は、中古車市場のC2Cプラットフォームを立ち上げるに当たり、中古車市場が、同社の考えるプラットフォームビジネス参入の条件に合致するかどうかを重視したと語る。その条件とは以下だ。
- 多くの顧客を有している。または、その可能性が高いこと
- プラットフォーム環境内に、製品やサービスを複数掲げていること。それらの追加や変更などの更新が柔軟に対応できること
- 共通のマーケットを持つ企業や団体が、自由に参加できる環境であること
八塚氏によると、中古車市場は「非常に多くの買い手や売り手が存在し、中古車売買だけでなく、それに付随する中古パーツや車検といったサービスも充実している。また同市場は、既に多くの企業が参入している。つまり、3つの条件にマッチしていた」という。
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