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ロボットが品出しするローソン新店舗がオープン Telexistenceの遠隔操作ロボット「Model-T」を活用
NEDOとTelexistenceは、2020年9月14日に開業する「ローソン Model T 東京ポートシティ竹芝店」で、遠隔操作型のヒューマノイドロボット「Model-T」による商品陳列を開始する。店舗業務の効率化や省人化、ロボットを通じて遠隔地から就労できる店舗オペレーションなどを検証する。
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とTelexistence(テレイグジスタンス)は2020年9月7日、ローソン店舗でTelexistenceの遠隔操作ロボット「Model-T」による商品陳列を開始すると発表した。
「Model-T」で店舗オペレーションはどう変わる?
2020年9月14日に開業する「ローソン Model T 東京ポートシティ竹芝店」にModel-Tを導入し、バックヤードから商品棚へ商品を陳列する品出し作業を遠隔操作で行う。
これにより、店舗業務の効率化や省人化、遠隔地からロボットを通じて就労できる新しい店舗オペレーションの実現を目指す。
品出し作業の対象は、飲料(ペットボトル、缶飲料)、中食(弁当、おにぎり、サンドイッチなど)など、コンビニ業の売り上げの大きな割合を占め、品出し頻度の高い店舗内のオペレーション稼働が大きい商品。
併せて、遠隔操作中のオペレーターとロボットの動き(商品のピッキング、設置など)のデータを取得、蓄積し、人工知能(AI)に学習させることで、遠隔操作によらず自動で制御/処理する割合を増やす自動化の研究開発も進める。
小売業における遠隔操作ロボット活用の可能性とは?
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