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20万時間をRPAで削減 担当者が語る第一生命の業務オペレーション改革

第一生命は、業務オペレーション改革を推進するため、積極的にRPAを活用している。同社にとって新たな挑戦となる「顧客コミュニケーションのデジタル化」に向けた現状と展望を担当者が語った。

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 第一生命保険(以下、第一生命)は、業務オペレーションのデジタル化に向けて積極的にRPAを活用している。2016年から始まった同社のRPAプロジェクトは、単なる業務改善にとどまらず全社的なDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現を目標とする。

 RPAベンダーのBlue Prismが2020年10月7日に開催した統合管理型RPAツール「Blue Prism Cloud」の製品発表会で、第一生命の担当者がDXに向けたRPA戦略の現状と展望を語った。同社の新たな挑戦となる「顧客コミュニケーションのデジタル化」とは。

RPAはただの「便利ツール」ではない

 「2016年に国内で『デスクトップ型RPA』が本格的に普及し始めた。しかし、単なる業務改善ではなく、長期的に業務プロセスを自動化しなければROI(Return on investment:投下資本利益率)を高めることはできないと考えていた」


第一生命の拝田恭一氏(執行役員)

 そう語るのは、第一生命の拝田恭一氏(執行役員)だ。拝田氏は「“便利ツール”の意味合いが強い従来のデスクトップ型RPAの運用には、それほど組織のマネジメント能力は必要ないが、『BluePrism』に代表される、企業の業務プロセスを抜本的に改革する『エンタープライズ型のRPA』を安定運用するには組織のマネジメントが非常に重要になる」と言う。

 同氏は、Blue Prismの本社まで足を運び、RPAに合わせた組織体制の構築を学んだ。

 「従来のRPAベンダーとは異なり、Blue Prismは『RPAガバナンス』つまり『RPAをどのように運用するべきなのか』『どういう思想に基づいて活用するべきか』を重視していた。RPA運用の組織体制の構築は、組織のケイパビリティやスキルを知ることからだった」(同氏)

 第一生命のRPA運用は、Blue Prismの組織構築のエッセンスを取り入れながら進めてきたものだ。特に「定型業務プロセスの自動化」においては一定の成果を収めたと同氏は語る。

RPAで成し遂げる 顧客コミュニケーションのデジタル化に向けた第一生命の挑戦

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