ニュース
2020年の国内サーバ市場、4年ぶりのマイナス成長 明暗を分けた要素は――IDC
IDC Japanによると、2020年通年を対象とした国内サーバ市場は前年比4.1%減のマイナス成長となったが、クラウドサービスベンダー向けカスタムサーバや、「富岳」などのスーパーコンピュータの大型案件用途がプラス成長となり、サーバ市場全体のマイナス成長を下支えした。
IDC Japan(以下、IDC)は2021年3月30日、2020年通年の国内サーバ市場動向を発表した。
サーバ市場全体はマイナス成長となるも、下支えした製品が
2020年の国内サーバ市場全体の売上額は4943億円で、前年から4.1%減少のマイナス成長となった。売上額がマイナス成長となるのは、2016年以来4年ぶり。出荷台数は44万6000台で、前年から13.5%減少した。
製品分野別で見ると、「x86サーバ」と「メインフレーム」がともに前年比2桁のマイナス成長となった。
一方、「ARMサーバ」「RISCサーバ」「IA64サーバ」「ビジネスサーバ」を含む「その他のサーバ」は、2020年の売上額が総額で約430億円と推定されるスーパーコンピュータ「富岳」の出荷などがけん引し、3桁のプラス成長となった。
IDCでは、その他のサーバの高成長が国内サーバ市場全体のマイナス成長を1桁台にとどめ、下支えしたと分析している。
コロナ禍の影響が薄く、成長を続ける分野も――その要因は
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
2024年にかけての市場規模は? 国内サーバ市場予測を発表――IDC Japan調査
IDC Japanは、国内サーバ市場のバイヤータイプ別の予測を発表した。2020年の市場規模は、5080億9300万円となる見込みだ。2019〜2024年の年間平均成長率は−2.1%と予測している。
国内サーバ市場、1.6%減のマイナス成長となるも、クラウド向けやスパコン需要に成長の兆し?――IDC調査
IDC Japanによると、2020年第1四半期の「国内サーバ市場」の売上額、出荷台数はともに前年同期比でマイナス成長となった。この要因は、主にデータセンター用途などのx86サーバやメインフレームの需要変化にあると分析。ただし、クラウドサービスやスパコン向けの需要は、前年比プラス成長の動因となった。
2017年第1四半期の国内サーバ市場規模は5.7%減の1265億円――IDC調べ
IDC Japanの調査によると、2017年第1四半期の国内サーバ市場は、出荷台数は前年同期比でプラス成長となったものの、出荷額は前年同期比5.7%減となった。
