ID管理SaaS「Okta Identity Cloud」を手掛けるOktaは2021年5月6日、開発者向けID管理プラットフォームを手掛けるAuth0の買収が完了したと発表した。Oktaは同年3月に、約65億ドル相当の株式によってAuth0を買収する計画を明らかにしていた。
買収完了後、Auth0の具体的な立ち位置は
Oktaは企業向けに複数のSaaSのIDをまとめて管理するシングルサインオン(SSO)機能やID管理機能などを提供する。Auth0は製品の開発者向けにID管理機能を提供し、日本では自動車メーカーのSUBARUやマツダ、テレビ東京などが導入している。Oktaのフレデリック・ケレスト氏(COO)は2021年3月、ITmedia エンタープライズの取材に対してAuth0買収が「現状の(Oktaの)顧客にも今後の顧客にも、大きな変革をもたらすだろう」と話し、具体的な狙いにも言及していた。
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