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Salesforceの障害で混乱 クラウドサービス利用の課題浮き彫りに
複数のサービスに障害が発生した関係で、国内にも広範囲に影響が及んだ。また、情報発信の窓口となる情報ポータルが一時ダウンするなど、課題も見られた。
2021年5月12日午前、Salesforce.comが提供する複数のクラウドサービスで障害が発生した。
障害は数時間で終息したが、影響は広範囲に及んだ。三重県鈴鹿市や東京都中野区をはじめ、複数の自治体が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン予約システムに同社のサービスを活用しているため、障害発生中はこれらの自治体でワクチンの接種予約を受け付けられなくなる事態が発生した。
今回の障害は5月12日の午前6時ごろに発生し、同日午前11時頃に復旧した。
営業支援サービス「Sales Cloud」や顧客サポート支援サービス「Service Cloud」の他、マーケティング支援サービス「Salesforce Marketing Cloud」や購買支援サービス「Saslesforce Commerce Cloud」、アプリケーション開発、運用支援ソリューションである「Heroku」、顧客対応サービス基盤「Experience Cloud(旧Community Cloud)」、認証用のアプリケーション「Salesforce Authenticator」、ユーザー向けの情報ポータルWebサイト「trust.salesforce.com」が一時的に使えなくなった。
今回発生した障害の流れについて、Salesforce.comはユーザー向けのリアルタイムのサービス情報ポータルtrust.salesforce.comで説明した(出典:Trust.salesforce.com)
ユーザー向けのリアルタイム情報ポータルも一時ダウン CTOはTwitterで情報を発信
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