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ワクチン接種を装った偽のSMSが流行中 “あえてガラケーがいい”という人たちに情報を伝えるには:半径300メートルのIT
COVID-19のワクチン接種を装った偽のSMSが出回っています。最新のトレンドをテーマとしたフィッシング詐欺への対策としては、情報共有が非常に重要になってきますが、中高年世代の中には“ガラケー”一筋の方もいます。情報格差を是正するために私たちはどうすればいいのでしょうか。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種をテーマにしたスミッシング詐欺が流行の兆しを見せています。
トレンドマイクロが発表した注意喚起によれば、偽のSMSは「新型コロナウイルス予防ワクチン無料予約受付中です、アプリインストールしてください」といった文面で不正なURLへのアクセスを促しているとのことです。予想通りの展開ではありますが、何ともやりきれない気持ちになります。
この手法の注意点は、本コラムでも度々取り上げていましたが、埼玉県警察本部生活安全部サイバー犯罪対策課が作成した図版が非常に分かりやすくこの問題を表現しています。
この図版によれば、iOSは、IDとパスワードを入力してしまった結果、架空請求の可能性があり、Androidはマルウェア拡散の踏み台として利用されることが分かります。iOSを利用するユーザーは「アカウント認証を使わないこと」、Androidは「不正なアプリをダウンロードしてもインストールしないこと」が重要です。サイバーセキュリティの基本対策である「知ること」から始めていきましょう。
「知ること」が難しい環境にいる人たちを、社会がどう救っていくか
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