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2020年の国内エンタープライズインフラ市場は5.4%減、富士通とデルはプラス成長
IDC Japanによると、2020年の国内エンタープライズインフラ市場は、コロナ禍の影響で前年比5.4%減のマイナス成長となったが、ベンダーシェア上位6社のうち、富士通とデル・テクノロジーズの2社はプラス成長となった。その要因とは?
IDC Japan(以下、IDC)は2021年6月21日、2020年の「国内エンタープライズインフラ市場のベンダーシェア」を発表した。
この調査レポートでは、国内エンタープライズインフラ市場を「サーバ」と、「外部ストレージ(External Storage)」「増設装置(Storage Expansion)」から構成される「エンタープライズストレージシステム」を合わせた市場と定義し、その売上額とベンダーシェアおよび競合状況を分析している。
また、売上額はシステムタイプ別に「1. SoR(Systems of Record)」「2. SoE(Systems of Engagement)/SoI(Systems of Insight)」「3. Other」の3カテゴリーで出荷実績を分析している。各システムタイプの詳細は下記の通り。
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