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DX推進に不可欠なデータ/アナリティクス、日本では専任組織不在で活用されず――ガートナー調査
世界ではデータ/アナリティクス(D&A)のリーダーがDXに大きく関与し、D&AはDX推進に不可欠とされているが、日本企業ではD&Aの専任リーダーや組織がほとんど存在せず、D&AとDXが混同されがちであることが分かった。日本企業が成功を収めるために必要なことは?
ガートナー ジャパン(以下、ガートナー)は2021年6月28日、デジタルトランスフォーメーション(DX)とデータ/アナリティクス(D&A)の取り組みに関する調査結果を発表した。
世界では、大半のD&AリーダーがDXに関与
ガートナーが2020年11月に世界の企業/組織に所属するCDO(Chief Data Officer:最高データ責任者)を対象に実施した年次調査「CDOサーベイ」によると、世界でDXに取り組んでいる企業/組織は8割を超え(83%)、そのうち76%でD&AリーダーがDXを「主導(25%)」または「深く関与(81%)」していることが分かった。
このことから、世界では「DX推進にD&Aリーダーの深い関与が不可欠になっている」ことが明らかになったとしている。
日本企業におけるD&Aの現状は?
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