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3日でデータ活用人材を育成 浜銀総研とSASが金融機関向けトレーニングを開始
浜銀総研とSASは、金融機関に向けたデータ利活用人材育成トレーニングを共同開発し、2021年10月25日から1回目のトレーニングを開講する。MCIFデータを駆使するデータ活用人材の育成を支援する。
浜銀総合研究所(以下、浜銀総研)とSAS Institute Japan(以下、SAS)は2021年8月31日、金融機関におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進のための特別トレーニング「ナレッジ・ラボの実践に学ぶ!データ利活用人材育成トレーニング」を共同開発したと発表した。
現在、金融機関では、MCIF(マーケティング用顧客情報データベース)のビッグデータ活用による顧客に合わせた高度なマーケティング施策が推進されている。特にビッグデータアナリティクスは、データを最大限に活用することでビジネスチャンスを得るだけでなく、ビジネス施策のスマート化や業務効率化、利益拡大、顧客満足度の向上などにつながるものとして重要視されている。
一方、ビッグデータアナリティクスの導入や活用に当たり、「ビジネスに価値を生む効果的なマーケティング分析基盤の構築」「顧客のライフイベントに合わせた効果的なマーケティング施策の実施」「多方面にわたるリスク管理の高度化への応用」「分析結果と目標とのギャップ特定と解消策の検討」「組織内における分析業務の定着」など、さまざまな課題を抱える金融機関もあるという。
3日間の集中講座で金融機関のデータ活用人材育成を支援
今回、浜銀総研とSASが共同開発した金融機関向けデータ利活用人材育成トレーニングは、そうした取り組みを率先するデータ活用人材/アナリティクス人材の育成を支援するもの。
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