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DX推進担当者の3割強が自社のサイバーセキュリティに不安、解決の鍵は
トレンドマイクロの調査によると、DX推進担当者の35.2%がサイバーセキュリティインシデントを経験しており、DX推進のビジネス価値を理解しながらセキュリティ対策を実践できる「プラスセキュリティ人材」がいる組織は14.3%にとどまっていることが分かった。
トレンドマイクロは2021年11月30日、国内の民間企業と官公庁/自治体を対象にした「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進におけるセキュリティ動向調査」の結果を発表した。
調査は、DX推進下でのインシデント発生やセキュリティ対策の状況を把握するため、民間企業と官公庁/自治体のDX推進担当者を対象に2021年9月に実施し、315人から回答を得た。
調査の主な結果は以下の通り。トレンドマイクロでは、この調査レポートを自組織のDX推進におけるセキュリティ対策の見直しに役立ててほしいとしている。
本来のDXに取り組めている企業/組織は24.8% その意味とは
トレンドマイクロでは、組織におけるデジタル化の取り組みを「デジタイゼーション」「デジタライゼーション」「デジタルトランスフォーメーション」の3つのフェーズに分類している。
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