ニュース
サプライチェーンのGHG排出量、正確に把握へ NRIの新システム:2022年に本格展開へ
NRIは、サプライチェーン全体のGHG排出量把握とトレーシングを支援する「カーボントレーシングシステム(NRI-CTS)」を開発した。2022年の本格展開に向け、より正確かつタイムリーな把握が可能な実測値による測定の実証実験を開始する。
野村総合研究所(NRI)は2021年12月15日、企業がサプライチェーンにおける二酸化炭素などの温室効果ガス(GHG)排出関連情報を正確に把握、トレースできる「カーボントレーシングシステム(NRI-CTS)」を開発したと発表した。2021年12月から2022年3月にかけてTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)対応や製品別のGHG排出状況のトレースに適用する概念実証(PoC)を実施する。
GHG排出量の開示に際して企業が直面する課題とは
昨今、企業の脱炭素に向けた取り組みとして、自社および取引先が排出するGHG排出量を「スコープ1、2、3」(※)に分類して測定、算出し、結果を開示する取り組みが行われている。
関連記事
- キンドリルとGoogle Cloudがタッグ、GCPの活用でデータドリブン経営への変革を支援
キンドリルとGoogle Cloudは、企業のDX支援でパートナーシップを締結した。GCPのデータ、分析、AIソリューションなどを活用し、顧客企業の高度かつデータドリブンで持続可能なビジネスへの転換を支援する。 - Microsoft、クラウド利用に伴う「サプライチェーン排出量」を可視化するツールを公開
Microsoftは、同社のクラウドサービスの利用に伴う二酸化炭素排出量を可視化するツール「Microsoft Emissions Impact Dashboard」を公開した。月別、サービス別、データセンター別に排出量情報を掘り下げることができる。 - データを生かさない道路制御は害悪「スマート道路」「スマート縁石」の可能性を探る
交差点のアナログな制御のために生まれる無駄と公害を算出する調査結果が出された。道路や縁石を利用したリアルタイム交通制御の施策は問題解決に役立つだろうか。 - 「クラウド移行だけCO2排出量を8割カット可能」オンプレサーバ天国・日本の脱炭素の切り札になるか
企業全体が脱炭素に向けた活動を求められる中、オンプレサーバが多い日本企業はクラウド移行を進めればCO2削減が可能だとするレポートが発表された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.