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攻撃力増すランサムウェア ウォレット、ホームネットワーク、衛星インターネットまであらゆる環境が標的に
フォーティネットジャパンによると、2022年はAPT手法の進化などでランサムウェアは破壊力を増しており、エッジ環境や重要インフラ、サプライチェーンにとって大きな問題になることが懸念されるという。
フォーティネットジャパン(以下、フォーティネット)は2022年1月24日、2022年以降に予測されるサイバー攻撃についての予測をまとめた「2022年のサイバー脅威予測」を発表した。
レポートをまとめた同社の調査研究組織FortiGuard Labsによると、サイバー攻撃の手法は進化しており、どこでも仕事ができるハイブリッドワーク環境などの利用増加によって、攻撃対象は拡大傾向にあるという。5G対応のエッジから、コアネットワーク、ホームネットワーク、衛星インターネットまで、あらゆる領域がエクスプロイト(脆弱《ぜいじゃく》性利用型攻撃)の標的にされるようになってきている。
今回のレポートは、そうした最新技術を利用したサイバー攻撃や、今後注意が必要なサイバー攻撃の傾向とその対策がまとめられている。概要は以下の通り。
ランサムウェアなどの攻撃を最大化するため「攻撃前の偵察」が増加
米Miter開発のサイバーセキュリティのフレームワーク「MITRE ATT&CKフレームワーク」(攻撃手法や戦術を分析したナレッジベース)を用いた分析によると、サイバー攻撃には多くの場合、「左側」と「右側」に分類される一連の戦術が使われる。
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