城南信用金庫、デザイン思考で“顧客に寄り添った”バンキングアプリの提供へ
城南信用金庫は、2023年1月提供をめどに、通帳レス、証書レス、郵送レスを支援する「城南バンキングアプリ(仮)」を開発する。IBM iXのデザイン思考を取り入れ、「顧客本位の使いやすいアプリ」を目指す。
城南信用金庫と日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は2022年2月2日、新たな顧客体験を提供する「城南バンキングアプリ(仮)」の開発を開始したと発表した。
城南信用金庫では、デジタルを活用した抜本的な業務改革に取り組むため、DX(デジタルトランスフォーメーション)重点施策として、「営業店を事務処理の場からコミュニケーションの場に変革する」「デジタル化により創出された『人』と『時間』を信用金庫の生命線である渉外活動へ振り向け、さらなる強化を図る」「これまで有効な接点を持つことが難しかった顧客に対し、来店しなくても金融サービスを提供する新しい非対面チャネルを提供する」の3つを掲げている。
また、地域の中小企業顧客の生産性向上を支援するため、デジタルを活用した本業支援に注力することも重要と考え、役職員のDXに対する知識やITリテラシーの向上、地域社会に貢献するDX人材の育成もDX戦略の一つに位置付けている。
城南信用金庫は、こうした“顧客に寄り添ったDX”を通じて、地域社会の発展、繁栄に貢献する「地域密着型金融」の取り組みを推進しており、今回、その取り組みの一環として、「世代を問わず親しめる新たな顧客体験を提供するバンキングアプリ」の開発に至ったという。
“顧客に寄り添った”バンキングアプリの開発法とは?
城南バンキングアプリ(仮)は、通帳と預金残高を表示し、ページをめくると入出金明細が見えるなど、「デジタルと慣れ親しんだ紙通帳(アナログ)の安心感を融合した新しいUX(ユーザーエクスペリエンス)による顧客体験」をコンセプトにしたバンキングアプリ。
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