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ロシアのウクライナ侵攻がICT市場に与える影響は? IDCが6つの要因を予測
IDCは、ロシアによるウクライナ侵攻が世界のICT市場に与える影響についてのレポートを発表した。同レポートによれば、サプライチェーンや資本フロー、エネルギー価格に与える影響は、より広範な規模で世界経済に波及する恐れがある。
IDC Japan(以下、IDC)は2022年3月11日、ロシアによるウクライナ侵攻が世界の情報通信技術(ICT)支出とICT市場に与える影響をまとめたレポートを発表した。
ICT需要が低い両国の紛争が世界市場に与える影響 6つの要因
IDCはロシアのウクライナ侵攻とこれに伴う外交的、経済的対応は「欧州と世界にとって重大な転換点」だと評価し、「ICT市場は、この侵攻に加えて、米国やEU(欧州連合)などがロシアに課した経済制裁や措置の影響も受ける」と指摘する。
同レポートによると、ロシアとウクライナのICT支出額は両国合計で欧州の5.5%、世界全体の1%にすぎないが、その影響は大きい。
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