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トヨタ式「ジャストインタイム」はもう終わり? ポストコロナ時代の在庫管理を考える:Supply Chain Dive
極力在庫を抱えない「ジャストインタイム」方式は長年、企業人に信奉されてきた。しかし、サプライチェーンの混乱が続く今、この方式が機能しなくなっている。ポストコロナ時代にトップに立つための在庫管理の在り方とは。
自動車パーツの販売サイトを運営するCarParts.comのCFO(最高財務責任者)兼COO(最高執行責任者)であるデビッド・メニアン氏は、必要な時に必要な量だけ調達する「ジャストインタイム」在庫管理という長年のトレンドに背を向ける。今、自社が抱える在庫を増やす彼のような財務責任者が増えている。
トヨタ考案の在庫管理が機能しなくなった理由は?
米国証券取引所に提出された企業の財務諸表によると、自動車所有者向けのガスケットやブレーキなどの部品に特化するeコマース企業の在庫は、第3四半期の時点で1億3170万ドル(約140億円)と、パンデミック前の2019年12月に比べてほぼ3倍の規模に膨れ上がった。
メニアン氏は、在庫を増やすアプローチが成長に役立つと考えている。同社の2021年度の売上は対前年比33%増の5億8200万ドル(約688億円)を見込む。
「今の環境でジャストインタイムは機能しない。リードタイムが長くなるほどサプライチェーンの信頼性は低下し、より多くの在庫を持つ必要がある」とメニアン氏は語る。「そうしなければ、在庫を持つ積極的な企業に販売機会を譲ることになる」(メニアン氏)
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