ニュース
Spring Frameworkにリモートコード実行の脆弱性 即時アップデートの適用を:深刻度は「9.8」
Spring Frameworkにリモートコード実行の脆弱性が見つかった。同フレームワークはWebアプリケーションやエンタープライズアプリケーション開発に広く利用されており、広範囲の影響が予想される。
VMwareは2022年3月31日(現地時間)、同社のブログでJavaアプリケーションフレームワーク「Spring Framework」(Spring)にリモートコード実行の脆弱(ぜいじゃく)性(CVE-2022-22965)が存在すると伝えた。同脆弱性は通称「Spring4Shell」または「SpringShell」と呼ばれている。
この脆弱性は、VMwareが調査とアップデートおよび情報公開に向けた準備を進めている段階で情報がリークされたという経緯がある。VMwareは急きょアップデートをリリースしたが、先にサイバー攻撃に利用できる詳細情報が広く出回ってしまった。
本稿執筆時点ですでに修正版はリリース済みのため、SpringまたはSpringを利用したソフトウェアを使用している場合には迅速にアップデートを適用してほしい。
CVSSv3スコアは「9.8」 迅速な対処を
VMwareはCVE-2022-22965の詳細を以下のページにまとめている。同脆弱性の深刻度はCVSSv3スコア「9.8」と評価されており「緊急」(Critical)に位置付けられている。
関連記事
- QNAP製NASにOpenSSL起因の脆弱性 現時点でアップデートは未提供
QNAP製NASがOpenSSLにおける無限ループの脆弱性の影響を受けることが判明した。現時点ではアップデートが提供されていないため、今後の続報が待たれる。 - 合計28の脆弱性に対処 Google Chromeの最新バージョンが公開
Googleは最新版の「Google Chrome version 100.0.4896.60」を公開した。合計28の脆弱性が修正されており、迅速なアップデート適用が求められる。 - Trend Microのセキュリティ製品に「重要」の脆弱性 すでに悪用を確認済み
Trend Microの複数製品に脆弱性が見つかった。深刻度は「重要」と分類されている。同脆弱性はすでに悪用が確認されており注意が必要だ。該当製品を使っている場合には迅速なアップデート適用が求められる。 - 2012年のFlash Player脆弱性もいまだ現役? CISAが整備中の「既知の悪用された脆弱性カタログ」に32件が追加
CISAは「既知の悪用された脆弱性カタログ」に32個の脆弱性を追加した。これらの脆弱性は、サイバー攻撃で積極的に悪用されており注意が必要だ。迅速な確認および対処が望まれる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.