ニュース
標的型攻撃メールを疑似体験し、ランサムウェア攻撃への対応力を強化――ラックが新研修サービスを開始
ラックは、従業員のセキュリティリテラシーを高める教育プログラム「標的型攻撃メール訓練 T3 with セキュリティ教育」の提供を開始した。ランサムウェア攻撃を疑似体験するメール訓練とフォローアップする研修をパッケージで提供する。
ラックは2022年4月20日、世界的に高まるランサムウェアなどによるサイバー攻撃に備え、従業員のセキュリティリテラシーを高める研修サービス「標的型攻撃メール訓練 T3 with セキュリティ教育」の提供を開始した。「標的型攻撃メールの訓練」と「eラーニング研修」を組み合わせて提供する。
身代金を要求するランサムウェア攻撃や不正なプログラムを使ったサイバー攻撃の猛威は続いており、企業規模や業種を問わず、攻撃対象は拡大傾向にある。警察庁の調査によると、2021年上半期に被害を受けた企業や団体の約66%は中小企業だった。大企業のサプライチェーンを構成する中小企業の中にはセキュリティ対策が行き届かないところもあり、サイバー攻撃のターゲットにされることが危惧されているとラックは指摘している。
中でも特定の企業やその従業員などをターゲットにする標的型攻撃メールは、システム的に完全に防ぐことが困難なことから、従業員が不正メールにだまされないためのセキュリティリテラシーの向上や、攻撃メールを開封してしまった際の対処方法をトレーニングする重要性が高まっている。
ランサムウェア攻撃への対応力を養う体験型訓練 その中身は
関連記事
- 2021年は、凶悪化するランサムウェアや国家レベルのサイバー攻撃との攻防が激化 サイバー警察局などで捜査体制強化へ
警察庁がまとめた「令和3年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」によると、2021年は企業や病院などを狙うランサムウェアの被害が拡大し、国家が関与するサイバー攻撃も露見するなど、サイバー脅威が深刻化しているという。 - KyndrylがDellとの協業を拡大 サイバー攻撃へのレジリエンス確保を目指す
KyndrylはDellとの協業関係を拡大し、増大するサイバー脅威に対して効果的な「オフライン」バックアップサービスの提供を開始する。ネットワークからアクセスできないバックアップおよびリカバリーサービスを提供し、顧客のレジリエンスを確保する。 - ウクライナ侵攻に乗じた攻撃に注意 2022年に注目すべきサイバー脅威の4トレンド
マルウェア「Emotet」の活発化や相次ぐサプライチェーン攻撃などサイバー攻撃の激化はとどまることを知らない。2022年のサイバーセキュリティにおける4つのトレンドを紹介しよう。 - ブリヂストン米グループ会社がランサムウェア被害で一時業務停止に 犯罪者集団が犯行声明
ブリヂストン アメリカスは、ランサムウェアによるサイバー攻撃を受けた。同社は攻撃検出後に業務を停止していたが、問題に対処したとして業務の再開およびセキュリティインシデントについて報告した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.