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「収支計画のExcelバケツリレー」廃止へ J-POWER 電源開発の「Anaplan」採用の狙い
発電・小売事業者のJ-POWER 電源開発は、収支計画、管理システムにSaaS型プラン二ングプラットフォーム「Anaplan」を採用した。データ集約と分析にかかる作業コストを低減する。
Anaplan Japan(以下、Anaplan)は2022年4月20日、電源開発(以下、J-POWER)が「Anaplan」を採用したと発表した。
膨大な工数と時間がかかっていた「エクセルでのデータ取りまとめ」
「Anaplan」は営業やマーケティング、人事、財務会計、サプライチェーンなどの計画・管理業務に利用できるSaaS型プラン二ングプラットフォームだ。さまざまなデータをつないで計画・管理業務を支援することから「コネクテッドプランニング」を標ぼうする。
単一プラットフォームでデータをつないで分析することによって計画・管理業務に関わる作業を効率化し、リアルタイムでパフォーマンスを管理する。業務特化型のツールと異なり、提供機能に汎用性があるため、異なる業務を担う各部署の計画・管理業務に段階的に導入することも容易だ。
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