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もう元には戻らない、これからの働き方とは――Zoom日本法人の「働き方改革」イベントから読み解くWeekly Memo(1/2 ページ)

ニューノーマルの働き方は、また元に戻るのか、それとも進化するのか。Zoom日本法人が開催した初イベント「働き方改革サミット」の内容を基に考察したい。

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職場は「場所」でなく、みんなが集まる「空間」

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との戦いから2年余り。ニューノーマル(新常態)の働き方はどうなるのか。以前のようにオフィスワークに戻るのか。それともコロナ禍で一気に広がったテレワークとのハイブリッドスタイルが定着するのか。

 この議論が高まりつつある中、テレワークの拡大とともに急速な普及を遂げたWeb会議システム「Zoom」を提供するZoom Video Communication(以下、ZVC)の日本法人ZVC JAPANが2022年4月20日、日本で初めてオンライン開催した「働き方改革サミット 2022」で、ニューノーマルの働き方について同社の考え方や取り組みを紹介し、この分野のキーパーソンを招いてパネルディスカッションも行った。その中から、筆者が興味深く感じた内容を取り上げて考察してみたい。

 まず基調講演を行ったZVC JAPAN社長の佐賀文宣氏は「働く人たちがそれぞれの好みやライフスタイルに合った働く環境を自ら選択できること」を「Zoomワークスタイル」と表現した。その上で、「今や、職場というのは『場所』ではなく、みんなが集まってコラボレーションできる『空間』だと捉えている」と述べた。

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基調講演を行うZVC JAPAN社長の佐賀文宣氏

 佐賀氏は次に、パーソル総合研究所が2022年3月に発表したテレワークに関する調査結果(注1)から、テレワークを実施する企業の正社員の8割が「今後も続けたい」と回答していることを紹介した。さらに、その割合が2年前には5割余りだったことから、「当初、在宅勤務は会社から強制されて始まったが、ワーカーはその経験を踏まえて、最近では『いつどこでどう働くか』を自分で選択したいという意識が高まっている」との見方を示した(図1)。

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