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大日本印刷が基幹システム700超のVMをOCIに移行、ITリソース最適化を推進
大日本印刷は「Oracle Cloud Infrastructure」を採用し、オンプレミスの「VMware vSphere」環境で稼働する700以上の仮想サーバを「Oracle Cloud VMware Solution」に移行させる。同社がレガシーシステムのモダナイゼーションによって実現したい、コスト最適化以上のこととは。
日本オラクルは2022年5月10日、大日本印刷(DNP)が「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)を採用したと発表した。
大日本印刷がモダナイゼーションを進めて目指すこととは?
DNPは現在、オンプレミスの「VMware vSphere」環境で700以上の仮想サーバを稼働させている。オンプレミスにある販売管理や購買管理、人事、給与、在庫、原価、会計、経理業務といったミッションクリティカルな大規模基幹システムを、OCIの「Oracle Cloud VMware Solution」に移行させる。オンプレミス環境と同じアーキテクチャや管理性を維持しながら拡張性や経済性の向上を図る。
今回の移行と同時に、統合データベース基盤を「Oracle Exadata Cloud Service」に移行してオンプレミス環境よりも高い性能や可用性、データセキュリティ構成を確保し、コストの最適化を図る。
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