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富士通、物流コストの可視化サービスを提供開始 コスト削減や業務効率化を支援
富士通は、支払物流コストや請求金額を自動算出して可視化する「Logistics CostAnalyzer」の提供を開始した。物流コストの最適化や業務効率化を支援する。庫内ピッキング作業を効率化する「Picking Optimizer」との連携も可能だ。
富士通は2022年5月31日、物流コストの適正化や改善を支援する物流コスト可視化サービス「Logistics CostAnalyzer」の提供を開始した。併せて、物流センター向けソリューションのピッキング最適化サービス「Picking Optimizer」も提供を開始した。
物流コスト可視化で物流改革を支援
荷主企業や物流子会社、物流事業者などでは売上高に対する物流コストの比率が年々増加しており、委託物流業務の適正化や改善のためには支払物流コストの正確な把握が不可欠になっている。
しかし、富士通によると、業務委託先からの請求書到着が遅れたために月末決算処理が遅延したり、委託内容明細と請求明細の突合や精査が間に合わず請求金額通りに支払われたり、あるいは複数の業務委託先のタリフ(運賃率表)の精査やさまざまな切り口での単価比較ができなかったりといった課題を抱える荷主企業が少なくない。
Logistics CostAnalyzerは支払物流コストや請求金額を自動計算し、BIツールで分析/可視化するクラウド型物流情報システムだ。
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