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企業はDXでビジネスモデルをどう転換すべきか――シスコの取り組みから探るWeekly Memo(1/2 ページ)

多くの企業がDXをきっかけとしてビジネスモデルの転換を迫られている。どう変わればよいのか。シスコの取り組みから探ってみたい。

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 「これまで売り切り型の製品販売が中心だったビジネスを、リカーリング(継続料金)型のサービスを提供するモデルへと転換し、お客さまの戦略的ビジネスパートナーとして貢献していきたい」

 米Cisco Systems(以下、Cisco)の日本法人であるシスコシステムズ(以下、シスコ)の社長を務める中川いち朗氏は、同社が2022年6月2日にオンラインで開いた自社イベント「Cisco Connect 2022 Japan」のオープニングセッションで、こう強調した。


シスコシステムズ社長の中川いち朗氏

売り切り型の製品販売からリカーリング型のサービス提供へ

 中川氏が言う「売り切り型の製品販売からリカーリング型のサービス提供へ」というビジネスモデルの転換は、実は今、多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)をきっかけとした変化に対応するために迫られた動きではないか。この点について同氏から興味深い話を聞くことができたので、今回はその内容を基に「企業はDXでビジネスモデルをどう転換すべきか」について探りたい。

 DXによるビジネスモデル転換を迫られている企業は、長年にわたって実績を挙げたビジネスモデルを保有し展開してきたところが多い。1984年に米国サンフランシスコで創業したCiscoもインターネットの普及とともにネットワーク機器メーカーとして確固たる存在感を示してきた。

 今回のイベント直前である2022年5月22日に日本法人が設立30周年を迎えたことから、中川氏はこれまでのいきさつを次のように振り返った。

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