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野村総合研究所、デジタル業務改革の支援サービス強化 BoomiのiPaaSでクラウドデータの統合活用を支援
野村総合研究所はBoomiとパートナー契約を締結し、デジタル技術を活用した業務改革コンサルティングを強化した。iPaaS「Boomi AtomSphere Platform」を活用したソリューションを提供し、クラウドサービスに蓄積された企業データの活用を推進する。
野村総合研究所(以下、NRI)は2022年7月20日、Boomiとパートナーシップ契約を締結し、デジタル技術を活用した業務改革コンサルティングを強化すると発表した。今後、NRIが提供する「デジタル業務改革コンサルティング」でBoomiのiPaaS(Integration Platform as a Service)「Boomi AtomSphere Platform」を活用したサービスを開始し、企業のデータ統合、データ活用支援を強化する。
企業のクラウド活用が進む一方、課題も浮上
近年、企業のIT活用領域では、SaaS(Software as a Service)やPaaS(Platform as a Service)といったクラウドサービスの利用が進む。これにより、従業員が業務に必要なシステムに場所やデバイスを問わず容易にアクセスできるなど、従業員体験(EX)の向上に寄与する一方で、「業務システムが多様化、複雑化し、必ずしも全体最適なプラットフォームになっていない」とNRIは指摘する。クラウドサービスに蓄積されたデータは各サービスに分散し、自社の資産であるにもかかわらず統合的に分析して活用することが難しいという課題が生じている。
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